【豆知識】洋服の毛玉について

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気がついたら服にできている毛玉。
服が毛玉だらけになると見栄えや肌触りが悪くなり、大切な服ほど気になります。

でもどうすれば毛玉ができにくくなるの?
今回はその毛玉について、できる原因やできやすい服の素材、毛玉をとる効果的な方法について説明してみようと思います。
・毛玉ができる原因
毛玉ができる原因は、生地が擦れることによる摩擦です。
洋服を保管したり着用したりするときに生地が擦れて摩擦が生じ、微弱な静電気が発生して繊維同士が絡みます。
この絡みが毛玉になります。

・毛玉ができやすい服の素材
洋服の素材によって毛玉ができやすい素材と、できにくい素材があります。
例えばナイロン、ポリエステル、フェルト、アクリルなどは毛玉ができやすい素材で、化学繊維でできた素材は強度があるため、生地同士が擦れ合った際にそれだけ強い摩擦が生じます。

一方で化学繊維以外の天然素材でも、ウールのように毛玉ができやすいものもあります。
ウールは摩擦だけでなく時間の経過によっても毛玉が生じる場合があるため、保管には少し注意が必要。
セーターを長期間クローゼットなどに仕舞っておくと、取り出したとき毛玉ができていた、、ということも少なくありません。

毛織物であるカシミヤも柔らかく、繊維同士が絡みやすいので毛玉ができやすい素材です。

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・効果的な毛玉の取り方
1.ハサミ
毛玉ができた範囲が狭い場合や、毛玉が一か所に集中している場合はハサミが適しています。
毛玉ができている箇所をつまんで少しずつ切るのがコツです。

2.カミソリ
毛玉ができる範囲が広い場合に効果的です。
顔用のT字型カミソリで、毛玉ができている箇所に軽くあてて1つの方向に滑らせるように毛玉を切り取っていきます。
力を入れすぎず、ゆっくりと剃るようにするのがポイントで、はやく動かすと毛玉をしっかり剃れません。
力を入れすぎると毛玉以外の生地を傷める場合があるので注意が必要です。

3.毛玉取りブラシ
服を平らな場所に置き、毛玉ができている所を広げてまんべんなく撫でるようにブラシをあてていきます。
力を入れ過ぎて強くブラッシングすると、毛玉以外の生地を傷めてしまうので注意です。

・ウェアサイズとデザインサイズ またシルクスクリーンというプリント方法は版(型)を作りインクを刷る印刷方法のため、同じ版を使用して印刷する限りどのサイズのウェアにも同じデザインがプリントされます。 大きいウェアサイズに合わせてデザインも大きくして作成した版は、小さいウェアサイズにはプリントすることができません。 それは縫製の凹凸に沿ってインクが溜まる箇所ができたり、逆にインクが乗らない箇所ができるので、あまり美しくない仕上がりになってしまうためです。
・やってはいけない毛玉の取り方
・コロコロを使う
コロコロは静電気を帯びているので、コロコロで毛玉を取ろうとすると逆効果。
コロコロを使うと生地同士をすり合わせて摩擦を生じさせているのと変わらないため、毛玉を取るどころか毛玉を生じさせてしまいます。

・ガムテープを使う
ガムテープで毛玉をむしり取ろうとすると、毛玉以外の部分も傷つけることになるので注意が必要。

・毛玉をむしる
「むしる」という行為は服に大きなダメージを与えてしまうので避けるポイント。 ガムテープと同様に服そのものを傷つけてしまいます。
・おわりに
毛玉取りは洋服を傷めてしまう可能性があるため、予防する事も大切で、服を裏返して洗濯ネットに入れて洗濯すると、洗濯時の摩擦を最小限に抑えることができます。
これは毛玉発生の防止だけではなく、プリント面の摩耗も防ぎ、よりプリントに耐久性を保たせることが可能となります。

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