オリジナルのTシャツを作りたい!
そもそもシルクスクリーン印刷って?
聞き馴染みのない言葉だと思います。
ここではその聞き馴染みのないシルクスクリーン印刷を少しでも身近に感じていただけるよう、シルクスクリーン印刷の歴史とメリット・デメリットについて説明してみようと思います。
シルクスクリーンの起源
シルクスクリーンは、米国などで正式には Silk Screen Process Printing と呼ばれていて、英国では Stencil Process Printing と呼ばれています。 そのためシルクスクリーンはステンシルに起源をもつと言われています。
ステンシル技法
イヌイットの人々が毛皮でつくった。 エジプトのミイラの棺に描かれた。 などなど数多くの説がありますが、紀元前3000~2000年以上の昔に中国でステンシル技法が発明されたというのがもっとも有力な説だと言われています。 中国では古代から絹布の版で印刷してきたとされ、5〜6世紀頃中国と交流のあった日本やインド、ペルシャなどにステンシル技法が伝播していきました。
聞き馴染みのない言葉だと思います。
ここではその聞き馴染みのないシルクスクリーン印刷を少しでも身近に感じていただけるよう、シルクスクリーン印刷の歴史とメリット・デメリットについて説明してみようと思います。
シルクスクリーンの起源
シルクスクリーンは、米国などで正式には Silk Screen Process Printing と呼ばれていて、英国では Stencil Process Printing と呼ばれています。 そのためシルクスクリーンはステンシルに起源をもつと言われています。
ステンシル技法
イヌイットの人々が毛皮でつくった。 エジプトのミイラの棺に描かれた。 などなど数多くの説がありますが、紀元前3000~2000年以上の昔に中国でステンシル技法が発明されたというのがもっとも有力な説だと言われています。 中国では古代から絹布の版で印刷してきたとされ、5〜6世紀頃中国と交流のあった日本やインド、ペルシャなどにステンシル技法が伝播していきました。

※ステンシル技法
日本の手刷り印刷の歴史
正倉院の蔵品にも見られ、友禅染め(江戸前期)、伊勢白子(鈴鹿市)の伊勢型紙( 8 世紀後半)、琉球紅型染の型紙などがステンシルを応用したものです。 明治の末頃になり、富山県高岡の人々が和紙に柿渋を塗った型紙に絹の紗を張ることを考案し、これが欧米でジャパニーズ・ステンシルと呼ばれ世界に広がりました。 またヨーロッパでは、ギリシャ時代のステンシル印刷(型抜き印刷)から始まり、中世ヨーロッパでは金属の薄板や紙を切り抜きそこに絵の彩色をした例も知られています。
正倉院の蔵品にも見られ、友禅染め(江戸前期)、伊勢白子(鈴鹿市)の伊勢型紙( 8 世紀後半)、琉球紅型染の型紙などがステンシルを応用したものです。 明治の末頃になり、富山県高岡の人々が和紙に柿渋を塗った型紙に絹の紗を張ることを考案し、これが欧米でジャパニーズ・ステンシルと呼ばれ世界に広がりました。 またヨーロッパでは、ギリシャ時代のステンシル印刷(型抜き印刷)から始まり、中世ヨーロッパでは金属の薄板や紙を切り抜きそこに絵の彩色をした例も知られています。

※型友禅

※伊勢型紙

※琉球紅型染
シルクスクリーンの発展
1907(明治40)年、英国人のサムエル・シモンがジャパニーズ・ステンシルからヒントを得て絹布のスクリーン印刷法の特許を取得しました。 シモンが考案したのは、今のようなスキージー(刷り道具)はなく、捺染技法と同様にスクリーン枠に張られた絹布を通して筆で色を差す技法でした。
その後シモンの考案した技法はアメリカに渡り、看板やディスプレイに利用され商業的な発展を遂げる事となりました。 その普及の要因は、
・手仕事で印刷機の構造が簡単で誰でもできる。
・大量に複製できること
・紙や布だけでなく、平面に限らず、陶器など立体でもあらゆる素材に刷れること
・どこでも場所を選ばず作業ができること
・少部数の印刷に適用していて経済的なこと
・発色が豊かであること
などがあげられています。
また日本では戦後間もない1948年頃、岐阜県郡上市からシルクスクリーン印刷機が誕生し、美濃紙業所より1949年には「グランド印刷」の名称でシルクスクリーン印刷用機材の製造販売が開始されました。
1907(明治40)年、英国人のサムエル・シモンがジャパニーズ・ステンシルからヒントを得て絹布のスクリーン印刷法の特許を取得しました。 シモンが考案したのは、今のようなスキージー(刷り道具)はなく、捺染技法と同様にスクリーン枠に張られた絹布を通して筆で色を差す技法でした。
その後シモンの考案した技法はアメリカに渡り、看板やディスプレイに利用され商業的な発展を遂げる事となりました。 その普及の要因は、
・手仕事で印刷機の構造が簡単で誰でもできる。
・大量に複製できること
・紙や布だけでなく、平面に限らず、陶器など立体でもあらゆる素材に刷れること
・どこでも場所を選ばず作業ができること
・少部数の印刷に適用していて経済的なこと
・発色が豊かであること
などがあげられています。
また日本では戦後間もない1948年頃、岐阜県郡上市からシルクスクリーン印刷機が誕生し、美濃紙業所より1949年には「グランド印刷」の名称でシルクスクリーン印刷用機材の製造販売が開始されました。
アートとの関わり
グラフィックアート、美術作品への応用も多く、代表的な作者であれば
1955年 ハンガリー出身でフランスの造形作家ヴィクトール・バァザレリーが美しい幾何学形態の作品集『シルクスクリーンアルバム』を、

※ヴィクトル・ヴァザルリ
1962年 ニューヨークのアンディー・ウォーホールがコカコーラやマリリン・モンローを、

※アンディ・ウォーホル
1973年 ジャスパ ー・ジョーンズが星条旗を題材にしたポップ調版画作品を発表しています。

※ジャスパ ー・ジョーンズ
以後世界中の多くの現代美術作家たちがシルクスクリーン技法による作品を制作し、日本でも1960年代後半から活発になりました。
シルクスクリーン印刷のメリット、デメリット
以上を踏まえた上でシルクスクリーン印刷を用い、オーダーメイドプリントでオリジナルアイテムを制作するメリットとして、
・色別に版板を作ったうえで印刷するため、たくさんの印刷物を作成するほど1枚あたりの価格が下がる。
・対応する素材が多いため、紙や布、陶磁器、ガラスなどにもシルクスクリーン印刷が可能。
・発色が良いため、色味をはっきりとみせられ美しく表現ができる。下地の色の影響を受けにくく、デザインどおりの表現が可能。
・耐久性に優れるため、色褪せしにくく、衣類に印刷しても数回の洗濯で印刷面が劣化する可能性は低い。
デメリットとしては、
・色数によって価格が変動するため、版板の数が増えればその分だけコストも増えるのでカラフルな印刷をしたい場合は費用が高くなる。
・製版にまとまったコストがかかるため、印刷する枚数が少なければ割高になる。
以上がおおまかなシルクスクリーン印刷の歴史とメリット、デメリットの説明となります。
ご質問等は starinklab@gmail.com よりお気軽にお問合せください。
シルクスクリーン印刷のメリット、デメリット
以上を踏まえた上でシルクスクリーン印刷を用い、オーダーメイドプリントでオリジナルアイテムを制作するメリットとして、
・色別に版板を作ったうえで印刷するため、たくさんの印刷物を作成するほど1枚あたりの価格が下がる。
・対応する素材が多いため、紙や布、陶磁器、ガラスなどにもシルクスクリーン印刷が可能。
・発色が良いため、色味をはっきりとみせられ美しく表現ができる。下地の色の影響を受けにくく、デザインどおりの表現が可能。
・耐久性に優れるため、色褪せしにくく、衣類に印刷しても数回の洗濯で印刷面が劣化する可能性は低い。
デメリットとしては、
・色数によって価格が変動するため、版板の数が増えればその分だけコストも増えるのでカラフルな印刷をしたい場合は費用が高くなる。
・製版にまとまったコストがかかるため、印刷する枚数が少なければ割高になる。
以上がおおまかなシルクスクリーン印刷の歴史とメリット、デメリットの説明となります。
ご質問等は starinklab@gmail.com よりお気軽にお問合せください。