Tシャツっていつからあるの…
今となって日常的にに着られているTシャツ。
シルクスクリーンプリントをする上で触り続け、あることが当たり前になっているからこそTシャツの発祥や文化が気になり調べてみました。
Tシャツの発祥
今から100年ほど前の1900年代初期ごろ、イギリスなどのヨーロッパ海軍で使用されていた綿生地のアンダーウェアがありました。
綿生地は、軽く薄く尚且つ乾きやすい為、当時厚手で重い制服を着ていたアメリカ海軍がそれを真似て作った綿生地のシャツがTシャツの原点だと言われています。(諸説あり)
そしてそこから1930年頃今では馴染み深いヘインズ社がそれを「コブ・シャツ」と名づけスポーツやレジャーの為だけに使われるTシャツとして売り出し、現在と変わらないコットン生地のTシャツが大衆に広まり出しました。
文化と広まり
爆発的に広まり出したのは1950年代、ハリウッド俳優のマーロン・ブランドが「欲望という名の電車」という映画でTシャツ一枚の姿で登場し、その姿が情熱的、感情的でそれまでアンダーウェアとして着られていたTシャツの人気に火がつきました。
これまで水性のインクが使われていましたが、1959年プラスチゾルインクが開発されました。
プリント技術の向上や、プラスチゾルインクにより多種多様な表現、大量印刷が可能になり1960年頃の社会的背景であった「ロック・ヒッピー」文化の後押しもあり反発や自由、愛、アートなどの象徴として使われる様になりました。
そして1980年代
Tシャツはすでにファッションアイテムとして確立した地位を持ち、
・NIKE
・adidas
・Calvin klein
・GAP
・Coca-Cola
・MTV
など、大手ブランドがロゴTをこぞって販売し出しました。
2000年代になると、ユニクロ、H&Mなど低価格かつ機能性を重視したTシャツやDIOR、Givenchyなどラグジュアリーブランドが高価格帯のTシャツを発表し始め、現在に至ります。
Tシャツ一つ切り抜いてみてもこの100年ほどの間に様々な文化があり、今後Tシャツというものがどの様に変化していくのかが気になります。